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動物界(各論)
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2003.11.5
門
- 門(単:phylum,複:phyla)とは,もともと「動物の最高位の分類階級」もしくは「門の階級にある分類群」であった。門の階級にある分類群は,従来は「基本体制 (body plan) が共通」が基準だったが,研究技術の発展にともない,基本体制が共通だと考えられていても系統的に近隣ではないケースが指摘されることが多くなった。門を最高位の階級とせず,さらに高位にいくつもの階級をもうけ,門を中間的な階級として用いる人物も現れた。このように,「門」は変化しつつある。本サイトでは門を「基本体制が共通で系統が連続したもの」ととらえることにする。
- 本サイトでは,現生種を含むものとして次の27の門を採用している。下のリストでは,なかに含まれる旧来の門名なども同時に示し,また,正書で使われている和名がないものについては和名を仮称してある。
- 海綿動物門(Porifera)-- カイメン
- 板形動物門(Placozoa)--センモウヒラムシ
- 刺胞動物門(Cnidaria)-- ヒドラ,イソギンチャク,サンゴ,クラゲ
- 有櫛動物門(Ctenophora)-- クシクラゲ,クラゲムシ
- 菱形動物門(Rhombozoa)-- ニハイチュウ
- 直泳動物門(Orthonectida)
- どの門を認めるかは諸説ある。いちばん流布しているのは,本サイトが下位分類群としてまとめた分類群の大半を門と認め,担顎動物,頭吻動物,線形動物を認めないやりかたである。本サイトの高次階級の分類体系は,本サイト独自のものである。
- 「線形動物」はもともとNemathelminthes(線虫類+ハリガネムシ類)のことだが,Nematoda(線虫類)をさす用語として流用されることが多い。「輪形動物」はもともとTrochelminthes(輪虫類+イタチムシ類+動吻類)のことだが,Rotifera(輪虫類)をさす用語として流用されることが多い。このサイトでは,Nematodaを線虫,Rotiferaを輪虫とよび,「線形動物」および「輪形動物」を元来の意味で用いる。
- 本サイトでは,腔腸動物(Coelenterata = 刺胞動物+有櫛動物),中生動物(Mesozoa = 菱形動物+直泳動物),袋形動物(Aschelminthes = 輪虫類+鉤頭虫類+腹毛類+線虫類+類線形虫類+動吻類+鰓曳虫類),輪形動物(Trochelminthes = 輪虫類+腹毛類+動吻類),側節足動物(Pararthropoda = 有爪動物+舌形動物+緩歩動物)は認めない。
- 刺胞動物に対して用語「腔腸動物(Coelenterata)」を用いる人がいる。腔腸動物が刺胞動物と有櫛動物に分離したのではなく,腔腸動物から有櫛動物が独立したと考えるのである。本サイトはその考えを採らない。
- phylum:ギリシア語で「部族」という意味の単語ψυλον(phylon)のラテン語形。英語では「ファイラム」と発音する。
- 最近発見された高位のタクサについては別にまとめてある。
分類階級
- 現在の分類体系は,門の下に綱(class),綱の下に目(order),目の下に科(family),科の下に属(genus),属の下に種(species)という全部で6つの階級を設けており,リンネ式階級とよばれる。実際には中間的階級を設け,階層を多くして用いることが多い。