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緩歩動物門
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2003.11.5
緩歩動物門 Tardigrada -- クマムシ,water bears
- 概略
- 大きいものでも体長0.5mmほどしかなく,最小の動物である。陸上や湖沼や河川,海に生息する。クマムシ類は「陸産」種であっても完全な水生生物であり,水中でしか活動することができない。陸産種は雨などで環境が濡れているときに,薄い水のフィルムの中で活動する。現生約800種。
- 通説では,ドイツ中部の小都市クヴェートリンブルク(Quedlinburg)の司教代理Goezeが「Kleiner Wasser Bär(小さい水クマ)」として報告したのがクマムシのもっとも古い文献記録(1773年)とされている。これが英語に訳されて英名「water bears」がつくられた。英語では当初は「bear animalcule」とよぶことが多かった。animalculeは「微小動物」というほどの意味である。日本語「クマムシ」は誰の造語かわからないが,おそらくこの「bear animalcule」を直訳したものだろう。
- イタリアのレッジョ・エミリア大学の物理学教授Cortiが「Brucolini(小さい毛虫)」とよんだ(1774年)のもクマムシだと考えられている。同じくイタリアのパウィア大学の博物学教授Spallanzaniはガラス容器の底でもがき動くクマムシを観察して「私はこの虫をtardigrado(のろま)と名付けることにためらいはない」と書いており(1776年),この「tardigrado」がラテン語に訳されて現在のクマムシの門の学名「Tardigrada」になった。なお,南米のほ乳類ナマケモノの旧称もTardigradaである。
- 分類
- Heterotardigrada 異クマムシ綱
- Arthrotardigrada 節クマムシ目
- Echiniscoidea トゲクマムシ目
- Mesotardigrada 中クマムシ綱
- Eutardigrada 真クマムシ綱
- Parachela 近爪目(ヨリヅメ目)
- Apochela 遠爪目(ハナレヅメ目)
- リンク